たった1回の失敗
先日、携帯電話のイベントスタッフとしてお仕事に入ったスタッフさんがいます。
彼女は10代の学生さんで、今回このお仕事には初めて入りました。
普段の会話の声のトーンがどちらかと言うと低く、やる気は見られるのですが、その表現の仕方がまだいまいち上手でない彼女が心配で、こっそりお仕事の現場を見に行きました。
予想していた通り、遠めにもイベントをしている割には一所に立ちっぱなしで、エスカレーター下で何かを配っているのですが、あまり声も聞こえてはこず、これはまずいなあ、と思いつつ客のふりをして彼女に近寄って、「大丈夫?頑張って」と声をかけて帰りました。
近寄ればお客様に声をかけているのが分かるのですが、イベントとしてはまだまだ足りないし表情も硬い。
2日間何とかお仕事を終えた翌日、クライアントからNGの電話が…。
残念ながら彼女はこのお仕事を引き続きする事は出来なくなりました。
理由はやはり元気さ、笑顔の無さ。
声は出ているし、途中で彼女のお友達が来た時の笑顔はとても良かったとの評価もあったのですが。
彼女を事務所に呼びこの現実をお話し。
彼女の気持ちを考えて見ました。
10代で、自分がよく買い物をしにくるエリアで、1日中人前に立ち、通りすがる人に声をかけてチラシを配るって、そうそう慣れないもんですよね。
緊張するし、若い時って一生懸命やる事が恥ずかしい。
もう少し回数を重ねれば慣れてもっと気楽に笑顔も大きな声もできたかもしれないのに。
次はもうちょっと勉強して笑顔も練習してって思ってたのに、もうできないなんて。
私には接客業は向いてないんだ。
これからは単純作業の仕事を探そう、それなら別に笑顔も声も必要無いし。
って、思ってないかなあと思い、メールをしました。
今回は残念だったけど、これが社会の厳しいところなんだよ。
たった1回で判断されて、だめなら別の人、って変えられてしまう。
1回目がダメでも次頑張ればいいや、初めてだからしょうがない、では無く。
だからみんな1回目からちゃんと一生懸命取り組まなければいけない。
でも、私達は○○さんの次に期待してますよ。
頑張って!と。
彼女はすぐに返信をくれました。
今回の事はとても勉強になりました。
これから頑張っていきます!
ありがとうございました!
彼女の素直さが嬉しかったです。
彼女は事前研修で習った割り箸での笑顔の練習と、ダイエットも頑張ると言ってくれました!
人は、1回で自分の精一杯を発揮するのはとても難しいと思います。
しかしそれをしなければ次は無い。
それを知る事が出来た彼女は、他の人よりも一つ得をしたのだと思います。
そういう状況に触れる事が出来た私もまた、一つ勉強が出来ました。
彼女のおかげです。
感謝!
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


最近のコメント